田辺聖恵師坐談録

やる気と人間性 ある経営コンサルタントとの対話 #16(情報伝達者)

情報伝達者 だから私は恥ずかしいわけです、日本人だから恥ずかしいわけです。だから駄目という、だから売らない、売りに行かない。では向こうから買いに来させるようにした。それはこちらが教えるということ、私の所にしかないものを私が見つけて私がそれを…

やる気と人間性 ある経営コンサルタントとの対話 #15(喜びにつながることにだけやる気を持つ)

喜びにつながることにだけやる気を持つ 要するに喜びにつながること以外にはやる気を起こさないという前提に立つ。喜びにつながるようにする、喜びは何かというと、出来ること分かることなんです。持てること、獲得すること、何か手に入れればこれは喜び、そ…

やる気と人間性 ある経営コンサルタントとの対話 #14(自分のやりたい事を持つ以外にやる気は起きない)

自分のやりたい事を持つ以外にやる気は起きない そういうふうでやる気を持たないというか、頑張るという経験を持たないいうのはずっと幼児期から学校時代通してずっとそう来ているということの前提に立たなければならない。だから今、目の前におる人間はやる…

やる気と人間性 ある経営コンサルタントとの対話 #13(体当たりは出来ない)

体当たりは出来ない それを手抜きすると最初から精神的な教育だけして、あとはもう体当たりで断られた所からセールスは始まるというか、これは散々やった人が言うことであって、初めての人問に断られた所から始まるなんて、そこで先ず劣等感持つでしょう、お…

やる気と人間性 ある経営コンサルタントとの対話 #12(人間性の理解)

人間性の理解 今は好きじゃないけど、やりたくないけれどその人に今やっていることを、会社としてはやってもらわないとしようがないなら、少し興味というか、少し嫌ではないように仕向けないといけない。それ以外にはない、それが人間性を理解するということ…

やる気と人間性 ある経営コンサルタントとの対話 #11(自分流を)

自分流を OO流を作らなければならない。自分がやっている什事これはあなたがやっても同僚がやっても大体同じような事をやっているわけでしょう。OO流ではないわけです。そこにOO流をどういうふうに作り上げるか、やる気というのは自分白身がやる気を持…

やる気と人間性 ある経営コンサルタントとの対話 #10(一対一の仕事)

一対一の仕事 私は一対一でやっている。今まさにこうして一対一でやっている。これが幾らお賽銭になるか知らないけれど、それは私が収入ということを、あなたから幾ら対話料を貰うということを考えないから、実際あなたが払っても払わなくても構わない。とい…

やる気と人間性 ある経営コンサルタントとの対話 #9(孔子は?)

孔子は? 孔子さんもそうです、孔子さんも一回は雇われた。大臣になった。そして短い期間だったが立派な大臣として仕事した。しかし今度は王様と意見が合わなくなり辞める。それから弟子を連れて就職運動に行くわけです。その間にいろいろ弟子の養成、お話し…

やる気と人間性 ある経営コンサルタントとの対話 #8(宮本武蔵は参考になるか?)

宮本武蔵は参考になるか? 日本人というものはどういうものかという、原日本人はどういうものか、オリジナルは大体農耕民族なんです。農耕民族と侍ですから。侍というのは何やっていたか、農耕民族というのは今言うように勤勉主義である、侍は何か、何もして…

やる気と人間性 ある経営コンサルタントとの対話 #7(食い違い)

食い違い 企業でもぱーつとやりたがる。それは支配者側がそうする。支配者側はぱーつとやってくれたがいいわけです。ところが支配される側はぱーつとする体質を持っていない。だから食い違うわけです。休質として社員全員がぱーつとやる体質を持っていれば、…

やる気と人間性 ある経営コンサルタントとの対話 #6(日本人の体質)

日本人の体質 だからそれは実は日本人の体質だということです。普通は、今、物が豊かになったから、楽になったから、だから一所懸命働かないという程度の考えしか出て来ないでしょうが、私はどうもそういう日本人の体質にあると思う。いわゆるこの温暖な所だ…

やる気と人間性 ある経営コンサルタントとの対話 #5(やる気)

やる気 親御さんとの話で質問は、必ずうちの子供はやる気がないから、どうしたらやる気がでるでしょう、その質問しかない。学校の先生もどうしたらやる気を起こさせるか、それで頭一杯。頭一杯じゃないでしょうね。頭一杯じゃなくて頭の片隅にそれしかないと…

やる気と人間性 ある経営コンサルタントとの対話 #4(はっぱをかけない)

はっぱをかけない 親がはっぱをかけて、勉強しなさい一生懸命やりなさい、これ愛情と思っている、しかし実際ははっぱかけている。本人は自分か一所縣命勉強出来るようになっていれば、はっぱかけてもらわなくてもいいわけです。うるさいと、言われなくてもす…

やる気と人間性 ある経営コンサルタントとの対話 #3(考える練習2)

「考える練習2」 考えるということは、考えるということで練習をしなければ出来ない。人間を考えるというためには、時間を作らなければならない。人間を考える場合には物を作る時間と人間を考える時間と別に持たなければなければならない。人間を考える時間…

やる気と人間性 ある経営コンサルタントとの対話 #2(考えることを習慣化する)

「考えることを習慣化する」 だから頭のある人間は余計使わなければ、当然問に合わないわけで、教育問題もガタガタしているけれども、考えるというのは、発表する能力と、考える能力とは一種の相乗効果というか、相関関係にある。考えも発表しないと進まない…

やる気と人間性 ある経営コンサルタントとの対話 #1 (人間を考える時間を持つ)

やる気と人間性 ある経営コンサルタントとの対話 田辺聖恵 「人間を考える時間を持つ」 企業の中で人間ということをどう考えるかという場合に、一応切り離して、人間は人間というものとして考えないと、企業の中で人間は如何にあるべきかとか、いかに人間を考…

考える要領 (その六) 実行方式 解決原理

実行方式 目的が確立したと仮にします。そうすると段々実行意欲がわいてくる。しかしどういうふうに実行していいかが分からないという場合にその次になる。 実行するんですが、方式がある、やり方がある。実行するといっても、やり方にそった実行でないと、…

考える要領 (その五) 目的確立

目的確立 それでは原因は分かったと、こういう所に原因があるんだという事が分かったとします。原因は分かったにしても、これから自分がどういうふうにしたいかと、自分の希望というか、あるいは目的といいますか、それがはっきり出てこないと、現状を変える…

考える要領 (その四)原因分析

原因分析 現状認識が仮に出来たとします。しかし自分自身の問題あるいは相手の人の問題、あるいは自分の環境、置かれて環境状態、いろいろな条件があります。そういうようなものがいくつもあるから現状認識という・とは、いくつもの事を知るのだから、どうし…

考える要領 (その三)現状認識

現状認識 それは第一番に、今、現状はどうなっているか。現在の状態はどうなっているか。あまりたいした苦しみではない状態なのか。これは大事で何とかしなければならないというような現状なのか。まず自分か置かれている現状、自分白身の状態、自分の回りの…

考える要領 (その二)使い分け

使い分け それだから日本というのは自然が温暖だから、砂漠のように厳しくないでしょう。温暖地方だから。人間の心も穏やか、温暖なわけです。激しくない。例えばスペインなんかでも、あの踊りを見ると分かる。非常に激しい踊りです。いわゆる情熱的ですね。…

考える要領 (その一)思うと考えるは違う

思うと考えるは違う 自分の考えというか、自分が思うということとは、同じようで違う。考えるということ、これは理性、思うというのは感情。理性と感情がどう違うかというのは、考えればすぐ分かるわけです。しかし普通は感情で思うことも、考えるというふう…

人間は何のために生きるのか (完)

生きている事の意味 生きるという事の意味は、人間はどうして生きる存在であるか、これは縁生縁起、縁によって生まれ縁によって死んでいくと、そういう筋道の通りに生きていく存在であると言うことを分かるようになる。それが生きている事の意味だということ…

人間は何のために生きるのか (その四)

空気や水に感謝しているか 空気に感謝することも水に感謝することも出来ない、実に愚かな人間だということになります。空気に感謝したことあるかということです。日本人は年とった人はお日様を拝む。お天道様。だけど空気に感謝するというそこまで細かくは普…

人間は何のために生きるのか (その三)

事実と筋道 お釈迦様はそれではどうしても物足らなかったから、事実を知りたかった。事実としては色んなものの縁によって生かされている存在、色んなものの縁によって生まれてきたのである、という事実が分かられた。 その事実は科学の方法と同じなんです。…

人間は何のために生きるのか (その二)

生き方とは 人間は何の為に生きるかという事を考えないで生きる人、それは生き方として、考えて生きていることにはならない。ただ仕事を考え家庭の幸せを考え、白分が欲しいものを求めてというような生き方だからそれは生き方とはいわないわけです。 生き方…

人間は何のために生きるのか (その一)

録音テープから文字起こししたものです。(文責 未到散人) 「人間は何のために生きるのか」 田辺聖恵 宗教といっても色んな宗教がありますから、キリスト教でもあるいは天理教でも宗教といえば宗教ですから、宗教とはこうだというふうになかなか決められな…