2009-11-19から1日間の記事一覧

法句選 #30(慈悲友愛)

『慈悲友愛』 例え僅かでも慈悲友愛の心が 自ずとその人にあるとすれば 自我欲に燃え盛ることはない 例え僅かでも法を求める心が その人に備わっているならば ブッダの教えにご縁が出来る 例え僅かでも静かな安楽の心が その人を満たすようになれば 周りに光…

何ものか

『何ものか』 私は何ものだというならば 教育者でも評論家でも芸術家でも ましてや事業者などでもない 何が自分を満たす生き方か 何が価値のある生き方か ただそれを求めて歩む者なのだ 釈尊仏教によって生き方をつかみ そうした生き方をしているのだから や…

松尾多勢子 「やじより」 最終幕

最終幕 「品川卿」 ふと、声が掛けられて、品川弥二郎は我に返った。 皇居内控室、どうやら物思いに更けて、すっかり我を失っていたらしい。 従者のひとりが怪訝そうに、いったい何があるのかと、空を見上げた。何もない青空と分かると、いよいよ不可解な顔…

生き方メッセージ #32(共感・対話・互恵)

『共感・対話・互恵』 今や世界が関係し合う 和合しようと対立しようと 共感的な生き方が必要だ 独善と闘争の力社会は 世界から排除されてゆく 対話的な生き方が必要だ それぞれが心を開いてゆく それぞれが英知を持ってゆく 互恵的な生き方が必要だ [共感…

勤労の聖僧 桃水 #37(7、桃水禅師と良寛禅師 その五)

私は、如上の理由に就いてすこし述べたい。 人は屡々『法悦境』なる言葉を使う。いったい、その『法悦境』なる境地は、如何なる境地であろうかというに、必ずしも、それは、宗教上の行為の上に於いてのみ見らるゝ境地ではないが、宗教的なる境地である。 宗…

人間は何のために生きるのか (その四)

空気や水に感謝しているか 空気に感謝することも水に感謝することも出来ない、実に愚かな人間だということになります。空気に感謝したことあるかということです。日本人は年とった人はお日様を拝む。お天道様。だけど空気に感謝するというそこまで細かくは普…

仏教による幸福への成功方式 #70(第九章ダンマ 大慈悲 信仰による救われ)

第九章ダンマ「大慈悲」(救済原理) たとえ 仏陀と 我なるに あらゆる衆生 まごころで 信じ 楽しみ わが国に 生まれたしと よく念じ 生まれぬならば 正覚せず。 ただし 五逆の 罪おかし 正法そしれる 者のぞく。 信仰による救われ 世尊は現実に四十五年間絶…

両輪

『両輪』 英知と友愛は車の両輪 英知は友愛を生み出し 友愛は英知を磨き出す 理知に過ぎれば行動が無く 情愛に過ぎれば筋道を失い 自他の相関互恵は現れ難い 英知と友愛の豊かさこそが 自他の生き方を輝かすもの 真実人間をまさに全現する [両輪] 先人によ…

三宝聖典 第一部 第二十一項 正導の宣言

正導の宣言 その時 世尊、ビクらに命じたまえり。 「ビクらよ、われは人天の一切のきずなより脱したり。おんみらもまた、人天の一切のきずなより脱したり。ビクらよ、おのおの各地に正導の旅をせよ。衆生の利益のため、世間をあわれみ、人々のまことの幸福の…