やる気と人間性 ある経営コンサルタントとの対話 #5(やる気)

 やる気
 
親御さんとの話で質問は、必ずうちの子供はやる気がないから、どうしたらやる気がでるでしょう、その質問しかない。学校の先生もどうしたらやる気を起こさせるか、それで頭一杯。頭一杯じゃないでしょうね。頭一杯じゃなくて頭の片隅にそれしかないということでしょうね。
 
本当は勉強を教えないといけない。勉強をおしえることが頭一杯80%。やる気を起こさせるのにどうしたらいいかというのが20%。ということでしょう。本当は何を教えるかが主だから。やる気を失ってきているというのは生活が豊かになってきたからという事が第一ですけど。
 
もっと歴史的に言えば、日本の歴史がやる気を起こさないでこつこつやればいいという、気候風土というか、そういう歴史をもっているわけです。草取りをあんまりやる気だしてやったらくたびれます。夏の昔だから暑いかんかん照りの所で、畑は木がないんです。全部畑にしてしまったでしょう。木なんか切ってしまっている。だから目陰ってない。目陰のない所で一目、草取りしたわけです。それだからあんまりやる気もったら、それはとてもくたびれてしまう。ぼつぼっやる、ぼつぼっやるから朝早くから日暮れまでやれる訳です。こつこつやるということとぼつぼつやるというのは大体同義語になるわけでぱーっとやったからって余計草取れるわけではない。ぱーっとやると皆根が残ってしまう。ぱーっと土をつまんでいくと根はどんどん残るから結果的には駄目なんです。ぼつぼつ根から引っこ抜く位にやる方が、ぼつぼつやった方が、本当の意味の能率が上がるということになる。だからぼつぼつとこつこつと、いわゆる勤勉ということはぼつぼつということになる。
 
目本民族は勤勉な民族なんです。勤勉を美徳としてきたわけで、だから勤勉ということは、ぼつぼつやるということ。ちょっと極端に言いますが。ぼつぼつやるということは一所懸命やらないということ。それをずっと十年も二十年も極端にやったとします、それはぼつぼつやるという体質だからばーつとはやらないということ。ばーつとやらないということはやる気を持たない。やる気を持つがごとく持たないが如くという微妙な線で行くということになる訳だから、それが日本人の体質。そういう人が結局就職する時に、ぼっぼつ、いわれたことはやるが、いわれないことはしないと。やる気かあるが如くないが如くという、微妙な存在なわけです。


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