2009-11-17から1日間の記事一覧

勤労の聖僧 桃水 #36(7、桃水禅師と良寛禅師 その四)

?密洲と智伝とが如何に聖僧を慕っていたかということは、後日、?密洲は、桃源寺という寺を建て、智伝は、正宗庵という寺を建てゝいるをもって知る。桃源寺の桃は桃水の桃であり、正宗庵の正宗は、禅林寺に於て、聖僧の講じた正宗賛から取ったものである。 聖…

人間は何のために生きるのか (その三)

事実と筋道 お釈迦様はそれではどうしても物足らなかったから、事実を知りたかった。事実としては色んなものの縁によって生かされている存在、色んなものの縁によって生まれてきたのである、という事実が分かられた。 その事実は科学の方法と同じなんです。…

松尾多勢子 「やじより」 第十一、十二幕

第十一幕 明治十四年、松尾多勢子は七十過ぎの老いらくを伊那谷で悠悠自適に過ごしていた。 夫の松尾淳斎は昨年他界した。長州藩筆頭の桂小五郎……いや、木戸孝允も既にこの世にはない。昔の誼を通じているのは、もう品川弥二郎しかいなかった。 あとの者は、…

仏教による幸福への成功方式 #67(第八章ダンマ 六度 本尊と本佛)

本尊と本佛 インドやシナと同じように日本でも学理的な主張によって自宗の優位性をうち出す為に考えられたみ仏の区分に従って仏教がうけつがれてきました。み仏を尊敬の念によってではあれ品定めするという大それたことが当然のことのように千何百年もされて…

確かな支え

『確かな支え』 何物にも煩わされる事がない 自ら在るように在るとしたら それは自由自立自発の世界だ 動揺のない心の安らぎとは 自分を超える大いなるもの 確かな支えを尊敬する事だ 日に日に道を新たにするには 生かされに徹する外にはない 真実真理に踏込…

三宝聖典 第一部 第十九項 次第説法

次第説法 世尊はヤサのために、次第に説法したまえり。 「善因みのりて善果を得、悪因みのりて悪果を得。幸いと楽 得んとせば、三宝信じ施をなして、規律を守り、真理へ進みて 正導行ずべし。」 施論・戒論・生天論、諸欲のわざわい、遠ざかりの功徳と法話を…