2009-11-24から1日間の記事一覧

勤労の聖僧 桃水 #41(九、労働時代 そのニ)

さて、雲歩禅師は、江戸からの帰りに、摂津の有馬へ廻って、かれこれ一月ばかりを有馬温泉に逗留していた。 或る日のことであった。 雲歩禅師は、旅の徒然を慰めようと思ったものだから、宿の近くを歩いていた。 すると、向こうから、醤油徳利と葱の十把ばか…

定点観測

『定点観測』 先ずは己の内容を決めねばならない 己は一体何をする人ぞと案じる前に 己はいかなる人間かと認定する事だ 地動説であろうが天動説であろうが 人は人動説とでも言える中にあって なかなか足が地には着かないものだ 己に定点ありやと先ずは己を観…

生き方メッセージ #37(縁と原因)

『縁と原因』 一切は縁によって起きる 一切は縁によって滅する 一切の問題解決の原理だ 時には自分の外縁が原因 時には自分の存在が原因 適確に縁と原因をつかむ 時には情報と判断の甘さ 時には自己心の未熟練さ 時には決断行動の遅滞さ [縁と原因] 一般に…

考える要領 (その四)原因分析

原因分析 現状認識が仮に出来たとします。しかし自分自身の問題あるいは相手の人の問題、あるいは自分の環境、置かれて環境状態、いろいろな条件があります。そういうようなものがいくつもあるから現状認識という・とは、いくつもの事を知るのだから、どうし…

「三宝」71号 五つの幸福原理 #1(希望原理)

三宝71号 1972年10月8日発行 五つの幸福原理 三宝人間学概説 (三宝会・主幹) 田辺聖恵 人生への疑問を持たない人は、まことに不幸な人であります。幸福になりたいと誰でもが願っているはずなのに、その幸福とは何かということを考えず、したがっ…

仏教による幸福への成功方式 #75(第九章ダンマ 大慈悲 あなたも持っている感応力)

あなたも持っている感応力 かねて思いわずらうことのみ多くて、心の力全部が能率よく使われることは少ないのですが、昔の人は直感力が強かったものです。それの更に強いのは感応力(霊能力とも言う)で、これは人間本来すべての人々が持っているのです。蟻が…

三宝聖典 第一部 第二十六項 竹林精舎の寄進

竹林精舎の寄進 ビンビサーラ王は、世尊に申し上げたり。 世尊よ、われかって王子たりし時、五つの願いを持てり。われ王としてかん頂を受けん。わが国に応供、正等覚者を迎えん。われその世尊に仕えん。われその世尊の法を悟らんと。今やこの願いのすべてを…

真理真髄

『真理真髄』 無明によりて行生じ ないし老死の苦悩あり 苦悩の原因は無知にあり 一切は相関縁起の存在であって どの様にも変化する存在である この筋道を知れば無知ではない 筋道真理を体得行動する事で 苦悩なき価値実現の人となる これが釈尊の生き方学真…