やる気と人間性 ある経営コンサルタントとの対話 #8(宮本武蔵は参考になるか?)

宮本武蔵は参考になるか?
 
日本人というものはどういうものかという、原日本人はどういうものか、オリジナルは大体農耕民族なんです。農耕民族と侍ですから。侍というのは何やっていたか、農耕民族というのは今言うように勤勉主義である、侍は何か、何もしていなかった。登城してじっと座っているだけ、仕事をしているのは何々奉行とかなんとか、ああいう役をもっている者が仕事を官吏、いわゆる公務員的な什事をした、事務仕事をやっていた。あとの者はただお城でじっと座っていただけです。何もしないわけです。することないんですから。百姓を管理するだけ、管理するといっても何もない、百姓を監督にいってするわけではない、ただ年貢米を取り立てるというだけ。あと年貢米として取り立てたものを自分たちの家来にいかに給料として分けるか、それ全部決まっている。決まっているからそんなに毎年計算が変わるわけではない同じ計算なんだから。だからそんなに事務系統たくさん要るわけない。そうするとあと作業ってない。何もしない。
 
ただいざという時に殿様の為に命を捨てて戦うと、人を殺すと、それが仕事です。あと何もないわけです。百姓の方はこつこつやる。侍の場合は戦争の場合にぱーつとやる。だから宮本武蔵が売れるわけ。あれはぱーつとやる。だけどそれは日本人の本当の体質かと。日本人の体質ではない。大部分は侍ではなかったから。農民だったから、ぱーつとという体質ではない。付け焼き刃で今宮本武蔵が、自分がぱーつとやれないから、ぱーつとやろうとあこがれて宮本武蔵を読むわけ、自分にはっぱかけるわけですが、いじましいと言えばいじましいけれど、宮本武蔵読んだからといって大したエネルギーにはならない。
 
なぜなら彼は失業者なんです。彼はずっと六十余度戦って、試合して実戦ではない、試合をしてそして勝った、それは職業ではない、それは自分の訓練、自己訓練だから、試合をして勝つには勝った。それによって、自分が一流の兵法者になって就職しようとするが、どの殿様も雇わない。何故ならもう戦争すんだ。およびでないわけです。だから彼が巌流島で戦ったあと何していたか分からない。その間、飯食わなければならないのだから、金持ちの息子ではないんだから、彼は何かをして食わなければならない。就職しようとするけれども、安いのはいやだし、一流の所に雇われたい。一流の所はいらないわけです、もうちゃんと剣術指南いる。それ以上に立派なものはいらない、戦争がないんだから。立派なのを雇うというと徳川の幕府からにらまれる。あすこは謀反を起こすんではないかこうなるから、現状維持が徳川時代だから。全部殿様も現状以上にしてはいけない。現状以上にしょうとすると幕府からにらまれてつぶされてしまう。全部現状維持なんです。だから雇われない。
 
だから宮本武蔵は一対一で戦うという技術においては素晴らしかった。しかし世の中全体がどうなっているかということにおいては、時代を見切れなかった。自分が雇われない存在になっているということを、体験的には雇われないから分かるでしょうが、それ先に見通しておかねばならないわけでしょう、自分が雇われない、「あ、しまった」と気が付いたんでは失敗者だから、宮本武蔵は失敗者だと思う。そういう点から、就職ということで、就職出来なかった。


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