経集(スッタニパーター)

経集 133

133 悩害者・吝嗇者・悪欲者・慳者・誑者・無慚者・無愧者、彼を賎民なりと知るべし。(南伝大蔵経 第二十四巻 小部経典二 一 蛇品 七 賎民経 四十八頁) 怒りっぽくてけち臭い、悪意があって利己的で、ずるくて恥知らずの厚かましい人、彼を「賎民」と知…

経集 132

132 自己を高揚し、且つ他人を軽賎し、自慢のために卑賤なるる者、彼を賎民なりと知るべし。(南伝大蔵経 第二十四巻 小部経典二 一 蛇品 七 賎民経 四十七頁) 自分のことはほめ、ひとのことはけなし、そのうぬぼれのために下品になっている人、彼を「賎…

経集 131

131 此世にて愚癡に纏はれ、些少をば貪求しつゝ、不実の語を語る者、彼を賎民なりと知るべし。(南伝大蔵経 第二十四巻 小部経典二 一 蛇品 七 賎民経 四十七頁) 詰まらないものをやたらに欲しがって、無知に目がくらみ、この世にありもしない(架空の)…

経集 130

130 食事の時となりたるに、婆羅門又は沙門をば、語をもて悩まし、食を与えざる者、彼を賎民なりと知るべし。(南伝大蔵経 第二十四巻 小部経典二 一 蛇品 七 賎民経 四十七頁) 食事の時間にやってきた婆羅門や修道者を、変なことをいつて怒らせ、そして…

経集 129

129 婆羅門又は沙門を、又は他の行乞者をば、妄語もて欺く者、彼を賎民なりと知るべし。(南伝大蔵経 第二十四巻 小部経典二 一 蛇品 七 賎民経 四十七頁) 婆羅門や修道者やその他の乞食する人を、嘘をついてだます人、彼を「賎民」と知るべきである。(…

経集 128

128 実に他家に行きては、佳饌の饗応を受け、客来らば返礼し饗せざる者、彼を賎民なりと知るべし。(南伝大蔵経 第二十四巻 小部経典二 一 蛇品 七 賎民経 四十六頁) ひとの家へいつて御馳走になりながら、その人が自分の処へ来たときには、返礼のもてな…

経集 127

127 悪業を行ひて、「我が行為は知られざれ」と欲し、隠れたる行為をなす者、彼を賎民なりと知るべし。(南伝大蔵経 第二十四巻 小部経典二 一 蛇品 七 賎民経 四十六頁) 自分でよからぬことをしておいて「私のしたことゝ知られないように」と望みひそか…

経集 126

126 第一義を問はれつゝも、不饒益の義をば教へ、隠蔽して語る者、彼を賎民なりと知るべし。(南伝大蔵経 第二十四巻 小部経典二 一 蛇品 七 賎民経 四十六頁) その人に利益となることを問はれたのに不利益なことを教へ、隠していて本当のことをいはない…

経集 125

125 母や又は父に、兄弟姉妹や妻の母に、害を加へ語もて悩ます者、彼を賎民なりと知るべし。(南伝大蔵経 第二十四巻 小部経典二 一 蛇品 七 賎民経 四十六頁) 母や父や兄弟や義理の母を、打ったり、ひどいことをいつて悩ましたりするもの、彼を「賎民」…

経集 124

124 年老いて盛壮を過ぎたる母や又は父をば、自らは富裕に暮らしつゝ養はざる者、彼を賎民なりと知るべし。(南伝大蔵経 第二十四巻 小部経典二 一 蛇品 七 賎民経 四十五頁) 老衰してしまった母や父を、自分にそれが出来るのに養ってゆかないもの、彼を…

経集 123

123 親戚等の、又は友人等の妻と、暴力によりて、或はまた合意の上にて交はる者、彼を賎民なりと知るべし。(南伝大蔵経 第二十四巻 小部経典二 一 蛇品 七 賎民経 四十五頁) 親戚や友達の妻に、無理強ひに又は相愛して、会っているもの、彼を「賎民」と…

経集 122

122 証人として問われて、自己の因(ため)に、他人の因に、また財の因に虚偽を語る所の人、彼を賎民なりと知るべし。(南伝大蔵経 第二十四巻 小部経典二 一 蛇品 七 賎民経 四十五頁) 自分のため、ひとのため、財のため、証人としえ問はれたときに嘘を…

経集 121

121 実に些少の欲心より、道行く人々を殺害して、些少のものを奪ひ取る、彼を賎民なりと知るべし。(南伝大蔵経 第二十四巻 小部経典二 一 蛇品 七 賎民経 四十四頁) 僅かばかりのものを欲しがって、道をゆく人に、暴力を加へてその僅かのものを奪い取る…

経集 120

120 実に負債を蒙れる者が、返済を迫られて、「汝に対して負債あるなし」と遁辞をなす、彼を賎民なりと知るべし。(南伝大蔵経 第二十四巻 小部経典二 一 蛇品 七 賎民経 四十四頁) 実際に負債があるのに、請求されると「あなたには何も借りていない」と…

経集 119

119 村に於て或は又林野に於て、他人の所有物をば、與へえられざるに盗心もて取る、彼を賎民なりと知るべし。(南伝大蔵経 第二十四巻 小部経典二 一 蛇品 七 賎民経 四十四頁) 村や林の中でひとの物を与へられないのに自分の物にして(いはゆる)盗みを…

経集 118

118 村々町々の人々を害し包圍する者、圧制者と称せらるゝ者、彼を賎民なりと知るべし。(南伝大蔵経 第二十四巻 小部経典二 一 蛇品 七 賎民経 四十四頁) 村や小さい町を暴力で抑へて、顔役といふ悪名の高い人、彼を「賎民」と知るべきである。(毎田周…

経集 117

117 一生(胎生、濕生、化生)又は二生(卵生)、此等生類をこの世にて害する者、生類に対して慈愛なき者、彼を賎民なりと知るべし。(南伝大蔵経 第二十四巻 小部経典二 一 蛇品 七 賎民経 四十三頁) 一度生まれる(胎生の)ものでも、二度生まれる(卵…

経集 116

116 「忿ある者、また恨ある者、また覆(偽善)ある悪人、悪邪見ある者、?ある者、彼を賎民なりと知るべし。(南伝大蔵経 第二十四巻 小部経典二 一 蛇品 七 賎民経 四十三頁) いつもいらいらしている人のあらばかり探し、意地悪で無慈悲で偏見に捉はれ…

経集 115

115 世間に於ける此等の敗亡者を、正しく観じて見を具足せる、賢者聖者、彼は幸福なる天界に至る」。(南伝大蔵経 第二十四巻 小部経典二 一 蛇品 六 敗亡経 四十二頁) 世間には以上のやうな没落のあることを思ひ、賢い人、気品ある人は、物事の奥を見抜…

経集 113 114

113 「第十一のかの敗亡者は、これ斯の如しと我等は識れり。第十二をば世尊は語りたまへ、何が敗亡者の敗亡への門なりや」。(南伝大蔵経 第二十四巻 小部経典二 一 蛇品 六 敗亡経 四十一頁) 第十一の没落者が仰言る通りなのはよく解りました。では世尊…

経集 111 112

111 「第十のかの敗亡者は、これ斯の如しと我等は識れり。第十一をば世尊は語りたまへ、何が敗亡者の敗亡への門なりや」。(南伝大蔵経 第二十四巻 小部経典二 一 蛇品 六 敗亡経 四十頁) 第十の没落者が仰言る通りなのはよく解りました。では世尊よ、第…

経集 109 110

109 「第九のかの敗亡者は、これ斯の如しと我等は識れり。第十をば世尊は語りたまへ、何が敗亡者の敗亡への門なりや」。(南伝大蔵経 第二十四巻 小部経典二 一 蛇品 六 敗亡経 四十頁) 第九の没落者が仰言る通りなのはよく解りました。では世尊よ、第十…

経集 107 108

107 「第八のかの敗亡者は、これ斯の如しと我等は識れり。第九をば世尊は語りたまへ、何が敗亡者の敗亡への門なりや」。(南伝大蔵経 第二十四巻 小部経典二 一 蛇品 六 敗亡経 三九頁) 第八の没落者が仰言る通りなのはよく解りました。では世尊よ、第九…

経集 105 106

105 「第七のかの敗亡者は、これ斯の如しと我等は識れり。第八をば世尊は語りたまへ、何が敗亡者の敗亡への門なりや」。(南伝大蔵経 第二十四巻 小部経典二 一 蛇品 六 敗亡経 三九頁) 第七の没落者が仰言る通りなのはよく解りました。では世尊よ、第八…

経集 103 104

103 「第六のかの敗亡者は、これ斯の如しと我等は識れり。第七をば世尊は語りたまへ、何が敗亡者の敗亡への門なりや」。(南伝大蔵経 第二十四巻 小部経典二 一 蛇品 六 敗亡経 三八頁) 第六の没落者が仰言る通りなのはよく解りました。では世尊よ、第七…

経集 101 102

101 「第五のかの敗亡者は、これ斯の如しと我等は識れり。第六をば世尊は語りたまへ、何が敗亡者の敗亡への門なりや」。(南伝大蔵経 第二十四巻 小部経典二 一 蛇品 六 敗亡経 三八頁) 第五の没落者が仰言る通りなのはよく解りました。では世尊よ、第六…

経集 99 100

99 「第四のかの敗亡者は、これ斯の如しと我等は識れり。第五をば世尊は語りたまへ、何が敗亡者の敗亡への門なりや」。(南伝大蔵経 第二十四巻 小部経典二 一 蛇品 六 敗亡経 三七頁) 第四の没落者が仰言る通りなのはよく解りました。では世尊よ、第五の…

経集 97 98

97 「第三のかの敗亡者は、これ斯の如しと我等は識れり。第四をば世尊は語りたまへ、何が敗亡者の敗亡への門なりや」。(南伝大蔵経 第二十四巻 小部経典二 一 蛇品 六 敗亡経 三七頁) 第三の没落者が仰言る通りなのはよく解りました。では世尊よ、第四の…

経集 96

96 「睡眠を事とし、集会を事とし、また懶惰にして奮起することなく、忿を自己の標識とする人、これ敗亡者の敗亡への門なり」。(南伝大蔵経 第二十四巻小部経典二一 蛇 品 六 敗亡経 三六頁) いつもねむそうにしていて、人の集まりを好み、生気がなく、…

経集 95

95 「第二のかの敗亡者は、これ斯の如しと我等は識れり。第三をば世尊は語りたまへ、何が敗亡ものの敗亡への門なりや」。(南伝大蔵経 第二十四巻 小部経典二 一 蛇 品 六 敗亡経 三六頁) 第二の没落者が仰る通りなのはよく解りました。では世尊よ、第三…