仏教による幸福への成功方式
ヨガとは何か 自分の中の生命としてのエネルギーと宇宙のエネルギーとを調和させ、自分で自分を統制し、健康な肉体を作り上げ偉大な生命的精神と和合する為の修行法のことです。この修行によって自分の肉体の隅々にまで自分の念を働かせ、活発化させたり安ら…
般若心経 空(実相)の代表的お経は皆さんが知っているハンニャ心経で、色即是空という短いお経です。これを日本語にしてみましょう。 『般若ハラミタ心経』 「観自在ボサツ。 般若ハラミタを 行ぜられ この心身は みな空と 見ぬきて苦から はなれたり。 シ…
いかにして世界は出来たか 世界の出来上がりについて説いてある珍しいお経を味わってみましょう。これは世尊の智慧と天眼によって見透されたものであって、単なる文学的表現ではありません。 「ワーセッタよ、長い長い時の間には、この世界は生じて滅する。…
無明と佛性 この根源を空として、物化の因とすれば一応そうかなと思えますが、では何故空があやまれる因縁を含んでいたかということが疑問となります。この空とは、物化と心化の因を含んだものですから、心性から見れば未だ欲を生み出していない時を仏心とし…
すべての根源、空 世界はずつと続くか、死後の霊魂はあるかなどの形而上学的な問題は覚りそのものに関係しないし、体験の出来ないことであるからとして教えられませんでした。すべては関係し合って変化してゆくので、すべての根源とか、創造主などというもの…
実相の分解 しかし世尊はこの言葉で示しがたい実相の世界を分かり易く説かれましたので研究しましょう。一人の人間、一本の白墨が姿も力も持ち又同時に因となり果となる十の條件をもっている。この條件は一つ一つのそのものを代表するからその條件同志は平等…
第六章 ダンマ「実相」(平等原理) ただ仏陀と仏陀のみ 諸法の実相 きわめたもう。 即ち諸法の 相性体力作 因縁果報 本末は きわまるところ 平等なり。 すべては求心運動 諸法とはすべての法則や、その法則を含みかつ法則によって変化の相を見せる物のこと…
自己テスト表 仏教の原理が分かり人生に対する考え方が仏教的になってくると誰でも心が安定して明るい喜びを味わうようになってきます。その心の状態を調べるテスト表を活用して下さい。 一日一回自分の心とぴったりしたところに〇印をつけ翌日又〇をつけま…
富は具体的につかめ 仏教徒は金について時々気持ちが分裂してしまいます。金はけがらわしいと考え、又一方で金がなければ何事も出来ないと考えます。 どちらも正しいのです。金、金と人間性を無視して金に執着すれば、その金はけがれます。執着の念が移って…
正息法 食は三十日間食べなくとも生きられますが、呼吸は三分間しないと死んでしまうのです。命が血につながるように、生きることは息することなのです。身体 中の古いかすを運んできた静脈は肺の中で呼吸によって古い炭酸ガスを吐き出し、同時に新しい酸素…
世尊の成道の真相 仏教の根本原理である縁起が世尊によって正しく覚られたのですが、その当時の様子を考えてみましょう。当時は戦国時代で強い国が弱い国をおさえ、人々は自分の国を強くしようと張り切っていました。しかし一方快楽に溺れる人々も多く、又一…
仏教の歴史 今迄仏教の理論は日本ではっきり説かれておりませんでした。世尊はその人その人に最も適切な教えを説かれたのですが、そのお話は四、五百年間も口から口へ伝えられ、やがてお経の本にされたので、その間に多少、受け継ぎ手の考えが加わるのは致し…
政治と仏教 仏教は共産主義でも資本主義でもない。何故なら単なる政治にとどまらずもっと大きな人類の正しい生き方というものが狙いなのだからです。人類が洞穴で暮らしていた時分は、共同家庭、集団的でした。個人は単独で暮らすほど力強くはなかったのです…
第五章 ダンマ「縁起」(根本原理) これある故に かれもあり これ生ずれば かれ生ず 無明によりて 行生じ 乃至 老死の 苦悩あり。 これなき故に かれもなし これ滅すれば かれ滅す 無明滅すれば 行滅し 乃至 老死の 苦悩滅す。 因縁果が仏教の根本 因があっ…
正食法 人間も動物も植物も菌類もすべて他からとり入れ、役に立つ分をとって他を捨て去ります。ところが人間だけは身体にとって必要なものを取り入れるのでなく、好き嫌いうまいまずいで食べようとするずるい心があります。心体日光呼吸食の五因を正しくせね…
すべてからの自由 人間はいくら健康でも上からあまりおさえつけられたり、何か欲しいと思うと夢中になってしまうのでは、真の幸福、自由な人とは言えません。三毒の心から逃れたのが涅槃であり自由でした。自由という言葉は外来思想であったのでまだ日本では…
効果的先祖供養の仕方 先祖とは自分を生み出してくれた両親であり祖父母であり、百年前千年前もつながりのあった方々ということになります。あなたはこの先祖の肉体的心的遺伝を受け継いだのだからその影響をのがれられません。しかし又あなた自身の努力の影…
霊魂とその行方 我欲をもっている私共は、その我欲の根本、霊魂というものがあり、死んでもどこかに霊魂としてそのまま存在するという考えを持ち易いのですが、これを有見(霊魂存在論)と言います。少し信仰に入ると魂はあると信ずるように大概なります。す…
四相 すべてのものは、うつり変わりするということ、そしてうつり変わりするものの中に、変わらないという我という本体はないということを習いました。その変化の法則は一応、生住異滅の四相というコースをとります。人間も生まれ育ってしばらく住み繁栄し、…
涅槃が目的 前によく出てきました正見、正覚と涅槃(nibbanaニバーナ)とは同じことです。一切の苦しみを消滅させた静寂な心の状態のことです。これこそが仏教徒としての最初の目的です。私共は漠然としたただ立派な人間になるのだという精神修養とは…
第四章 ダンマ「三法印」(目的原理) すべてものごと 変りゆき われというもの あらずして 涅槃は 尊く 静かなり 目的と他教との違い 法印とは旗じるしのことです。仏陀の正法の旗じるしのことです。そしてこれは又、他教との違いをはっきり示すものです。…
念は物を呼ぶ ごはんを食べたいという念が弱いうちは食べられませんが強くなると、お米をといでごはんを炊いて食べます。つまり念が物をまねき寄せたのです。念がごはんを呼び寄せて遂にはごはんと転換してしまいます。つまり念が物化するのです。 恋人がほ…
潜在意識の使い方 潜在意識(奥の心)が自己の経験や先祖の経験を沈殿させているところということはお分かりでしょうから、ここではこの奥の心に素晴らしい働きをして貰って私共の人生の能率をうんと上げようではありませんか。私共は表の心のみで毎日考え行…
正定 定(samadiサマーディ三昧)は心を正しく安定することです。これが仏教独得のものです。もっとも世尊がインドに出られる千年も前から他教の方々がその方法をやっておられましたが、世尊はそれを大成されました。しかし正定は目的でなく方法です。…
心-「心は無常なり」あの人の心はちつとも分からないとよく言いますが、まことにその通りで分からないのが本当です。世尊はずっと移り変わりしないものは何一つないと教えられました。石でもダンダン大きくなったり小さくなったりします。まして人間の心は…
正念 思を正しくしっかりと持ち続けることが正念です。念とは心、思い意識などと大体同じようなものです。精神作用つまり静止した心が働いたその現われのことでこの念を正しく持ち続けるのを念々相続と言います。いつもみ仏にあこがれ、自分も浄土におらせて…
正精進 未だ生じない悪い事を生じないようにし、すでに起きてしまった悪い事を止めること。未だ生じない善い事はこれから始め、すでに生じている善い事はそれを大きくのばすことが正精進です。 悪い事、善い事の基準は何か?日本仏教がそれを大衆にはっきり…
正命 仏教徒として、あるまじき生活を止め正しい職業に精を出して命を活かし、永らえることが正命です。人殺し、泥棒が商売というのでは勿論いけないが、生き物の殺生によって生活したり、みだらなことで金を得る、人と争うことによって、うそ偽りで、或いは…
正業 殺生、盗み、みだらな事、酒飲みなどの、他を苦しめ自分も苦しめるという行いを止めて、他に施して喜ばせ導き、正しい人生目的、正見にゆきつくための行いをすることが正業です。先祖の供養或いはまことの仏陀の教えを広めるという法供養などをする正し…
[原始仏教]-人間の筋道を根拠にして自由と自立、ないし中身のある和合が出来る生き方は容易に見付かりません。人間の成り立ち筋道は分かりにくいものです。すべての人間学がさがしています。 人間には理性と感性がありますが、従来の生き方論は感性に訴え…