2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧
『山頭火の日記』 キウリと水で一日をしのんでいたが ついに借銭をして米を買い 切手ハガキを買い たらふくたべる 泥酔 路上から連れかえられた 等々 克明に日記しているのはなぜか 己を責めお世話になった感謝の羅列 彼の日記は己を吐き出し 許しを乞い 自…
308 破戒、無節制にして、国民の施食を享くるよりは、寧ろ火焔の如く灼熱せる鉄丸を食ふこそ勝れ。(南伝大蔵経 第23巻 小部経典一 法句経 二二 地獄品 六五頁) まつ赤な鉄丸 炎の如く、まっ赤に焼けただれたる鉄のかたまりを食うがすぐれたり。規律を…
第三講 その十四つの悪い言葉を使わない。もうひとつ飾り言葉、回りくどく言うわけです。非常に体裁よく、当り障りのない言い方とか、文学的に遠まわしに言うとかいうようなのが飾り言葉というわけです。悪口、二枚舌、うそ、飾り言葉この四つを悪い言葉、四…
42.四方の有情に瞋怒なく、多少の衣食住にて満足し、諸の危険にも堪へて動転せず、犀角の如く応に独り遊行すべし。(南伝大蔵経 第二十四巻小部経典二 一 蛇 品 三 犀角経 十五頁) この世のどこへ行っても物を傷めず、あるだけのもので満足し、どんな危…
『生と死のはざま』 句作のために生きてゆくのか 生きるために句作が必要なのか その二つの重みを背負ってゆく山頭火 酒のうまさのために一杯 己の弱さのためにもう一杯 さらにもう一本と路上に己を失う なに人も責めはしないのに 己を責め巳を嘆き仏書を読…
教えに導かれる 田辺聖恵 二千五百年前も今も問題となり易いのが嫁と姑の間である。もし人類が進化するのであるのなら、こうしたことはもうとっくに卒業してうまくゆきそうなものであるが、現在は親の方が同居を望むのが八十%近いのに、子の方は五十%しか…
307 袈裟を頚に纏うも、悪を行ひ節制なき者多し。かゝる悪人はその悪業によりて地獄に墜す。(南伝大蔵経 第23巻 小部経典一 法句経 二二 地獄品 六五頁) 出家の悪 ケサを身にまとうも、悪を行い、おのれをおさえざる者多し。かかる悪人は、その悪しき…
第三講 その九現代では少なくとも自分の考えを自分で考えてそれを表現できる人間にならなければ、これからは脱落者とならざるを得ないですね。戦前はもの言わなかったほうがいいんです。なぜか、全部、国家で方針、人間の生きる方針を決めてくれた。忠君愛国…
『朗読』 山頭火旅日記の朗読は 実にうまかった ありがたかった 山頭火の口まねすれば そうなる 山頭火の淡々とした悲しみ 徳利一本の酒にトツトツとした喜び 朗読の渋い声音が行間の心情を伝える 朗読もあまり目立だないが見事な芸の世界 人柄がふっと匂う…
41.朋友の間にありては戯楽あり、また妻子のなかにては大愛生ず。愛別離の苦をば嫌忌しつゝ、犀角の如く応に独り遊行すべし。(南伝大蔵経 第二十四巻小部経典二 一 蛇 品 三 犀角経 十五頁) 仲間と一緒に居れば遊びまた楽しみ、子供等にも大きな愛著を…
「母父は五つの事をもって子より奉仕せらる。『よく育てられしわれは両親を養うべし。両親のために仕事をなすべし。家督を相続すべし。財の相続を正しくすべし。またもろもろの死者の霊に対し、時に応じたる供養をなすべし』と。」 「父母は五つの事をもって…
305 独り臥し、独り行きて倦まず、独り自己を調御して林中に楽しむものたるべし。(南伝大蔵経 第23巻 小部経典一 法句経 二一 雑品 六四頁) 真の自立 一人坐り、一人寝て、また一人ゆきて倦まず。一人おのれを訓練し、林の中にて楽しむべし。(田辺聖…
第三講 その八正語、これが仏教の特徴でもあります。正語というのは正しく語る、正しく話をするということです。簡単に言いますと、四悪語、正しいことの反対が四つの悪い言葉、四悪語と言われています。妄語、うそ、偽りです。悪口、わるぐち。それから二枚…