山頭火に寄せて 朗読

  『朗読』
山頭火旅日記の朗読は
実にうまかった ありがたかった
山頭火の口まねすれば そうなる
 山頭火の淡々とした悲しみ
 徳利一本の酒にトツトツとした喜び
 朗読の渋い声音が行間の心情を伝える
朗読もあまり目立だないが見事な芸の世界
人柄がふっと匂うような味わいは
感動の波紋をじっと送り続けるものだ