釈尊の聖句 307

307 袈裟を頚に纏うも、悪を行ひ節制なき者多し。かゝる悪人はその悪業によりて地獄に墜す。(南伝大蔵経 第23巻 小部経典一 法句経 二二 地獄品 六五頁)
 出家の悪
ケサを身にまとうも、悪を行い、おのれをおさえざる者多し。かかる悪人は、その悪しき行いによりて、地獄に生まる。(田辺聖恵訳)
◎修道専心の道に入りながら、しかも心は、自己中心の欲望のとりことなる。釈尊時において直弟子ですら、こうしたみせかけの出家者が居た。今日のように、妻子を養わねばならぬ僧侶が、壇家の願いに応じて葬議や法事に専念、ケサがその箔付けにされていては、まさに名前ばかりとなる。今日は地獄におちるという恐れも持たない。悪囚悪果は仏教の絶対基本なのに。田辺聖恵

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