釈尊の聖句 308

308 破戒、無節制にして、国民の施食を享くるよりは、寧ろ火焔の如く灼熱せる鉄丸を食ふこそ勝れ。(南伝大蔵経 第23巻 小部経典一 法句経 二二 地獄品 六五頁)
 まつ赤な鉄丸
炎の如く、まっ赤に焼けただれたる鉄のかたまりを食うがすぐれたり。規律を破り、おのれをおさえず(人々の)施しの食を食うよりは。(田辺聖恵訳)
◎規律を破れば、出家修道者として第一の失格。従って施・供養の食を受ける資格がない。働いて喰わねばならぬのは、信者の信仰心のうすれでなく、修道者の精進の不足が真因。又正法を正導してこなかった積年の結果である。数百年の怠けのつぐないをする覚悟が正導者には必要だ。原因のすべてを己にみるのが本物の仏教なのだから。田辺聖恵  

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