法句選 #30(慈悲友愛)

    『慈悲友愛』       
例え僅かでも慈悲友愛の心が
自ずとその人にあるとすれば
自我欲に燃え盛ることはない
 例え僅かでも法を求める心が
 その人に備わっているならば
 ブッダの教えにご縁が出来る
例え僅かでも静かな安楽の心が
その人を満たすようになれば
周りに光りの輪が出来てくる

慈悲の心に住まい、ブッダの教えを信じ喜ぶビクは、はからいやみ、静まりたる安楽の所にいたらん。

[慈悲友愛] 釈尊仏教における慈悲心とはお互い友愛心のことである。後期仏教では超越者の救済心になるので、お互い同士の心の在り方は分からなくなる。仏教者は法や三宝を中心にして喜びを共にする友愛心が大切である。
 
    『慈悲友愛の心は互恵行動となる』
 豊かになったから自分本位になるというのでは、その人はやがて滅びる。貧富に左右されず友愛心で互恵し合う所に真実の世界が現れる。それは超越者の問題ではなく、お互い一人ひとりの生き方である。それが仏教の本質である。


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