2010-04-28から1日間の記事一覧

経集 20

20.牧牛者陀尼耶曰く、虻も蚊も居ることなく、牛共は沼地に茂れる草を食み、雨降り来るとも堪へ忍ぶべし、故に若し天よ、汝望まば雨を降らせよ。(南伝大蔵経 第二十四巻小部経典二 一 蛇 品 二 陀尼耶経 八頁) あぶも蚊もいないと牛飼いダニアはいった…

童謡詩人金子みすゞの言葉についての視点への考察

大漁 朝やけ小やけだ 大漁だ 大ばいわしの 大漁だ はまは祭りの ようだけど 海のなかでは 何万の いわしのとむらい するだろう (わたしと小鳥とすずと より) 「おさかながおそうしきをしている。」ということ、ここには、「人間と同じように」という人間中…

原始仏教講座 第二講 その四

第二講 その四日本のお寺ではほとんどのお寺が托鉢はしていない。時々京都の禅宗のお寺が托鉢に出るというのがテレビでありますが、毎日ではない、ある期間だけです。他の宗派ではあまり托鉢はない。何故かというと、日本のお寺は権力者が建てている、大体は…

松のほまれ 松尾多勢子 第十七

第十七 刀自年来の宿志を遂ぐ 刀自は、徳川慶喜大政返上に先ちて女婿北原信綱を上京せしめ、沢為量卿に仕へて、窃かに時機を窺はしめぬ。 さる程に、王政復古の気運、ますます切迫せるを以て、しばらくも猶豫すべからざるの飛報続々在京の志士より、達せしか…

おりじなる童話 しんせつくんはわすれんぼ

吉永光治のおりじなる童話 しんせつくんはわすれんぼ あさ こうきが タクシーで がっこうに きた。 こうきが おりると ともだちが どっとよってきた。 「タクシーなんかに のってきて どうしたの」 「なにか あったの」 ともだちが こうきを まるくかこんだ…

経集 19

19.世尊宣はく、我は忿なく心の頑固を離れ己に、摩企河の岸に近く一夜の宿をなす、我執の家は剥がれ煩悩の火は消され居れり、故に若し天よ、汝望まば雨を降らせよ。(南伝大蔵経 第二十四巻小部経典二 一 蛇 品 二 陀尼耶経 七頁) 私は怒りを絶ち、荒ん…

釈尊の聖句 144

144 鞭を加へられし良馬の如く、汝等も努力奮励背よ。信仰と戒行と精進とにより、禅定と法の識別とにより、知と行とを具足して忘るヽことなく、この大なる苦を滅却せよ。(南伝大蔵経 第23巻 小部経典一 法句経 一〇 刀杖品 三九頁) 本物 むちをあてら…