2010-03-29から1日間の記事一覧

三宝法典 第二部 第七一項 二大弟子の入滅

二大弟子の入滅 時にサーリプッタは静思より出でて思えり。 「過去の諸仏におのおの上座の弟子あり。かれらその師に先だちて入滅するをつねとせり。われもこの七日のうちに、世尊に先だちてゆかん。されどわが母いまだ仏法に帰依なさざれば、これより行きて…

解説とは何か

「解脱をぬきにした仏教はない」 解説とは何か このように到達結果が四通りもあるということは何か仏教の不完全さを意昧するように思われるかも知れない。しかし釈尊は、現実の人間のありのままから出発し、修道の結果も実際に即したものであって、単なる観…

解脱は誰が得るもの

「解脱をぬきにした仏教はない」 解脱は誰が得るもの こゝで釈尊のおことばによる聖典に帰ろう。異教徒のバラモン修行者が来て問う。仏教に於いて真にニバーナ(解脱)を得たビク(修行求道者)が居るのか?と。釈尊は沢山居ると答える。ビクニ(尼)でも同…

解脱軽視の日本仏教

「解脱をぬきにした仏教はない」 解脱軽視の日本仏教 日本に伝えられた大乗仏教とされるものは、ニバーナ(ネハン-真理体得による解脱)では駄目だと批判から出発するものである。もう少し詳しく云うと、解脱という自己一身の苦しみを解決したという心境に…

釈尊の聖句 26

釈尊の聖句 26 痴鈍愚昧の輩は放逸に耽り、賢愚ある者は不放逸を護ること、最上の宝を護るが如し。(南伝大蔵経第23巻小部経典一 法句経 二 不放逸品 21頁) 愚かなる者は、わがままにふけり、賢き者はわがままならざるを守ること、財産を守るがごとし…