とらえ難い心

   『とらえ難い心』      
物を持てば持つ程もっと欲しくなる
知識を持てば持つ程分からなくなる
何ともとらえようのないのが心だ
 理性と感情の入りまじった心
 醜さと清らかさが重なった心
 目的を持てば直進するのも心
問題は自分が何を目指すのかだ
先人はその難問に答えを出した
そこから真の人生を始めたのだ
              
 [とらえ難い心]−一滴の水でもサンソと水素の複合体である。人間の心はそれこそ無数の感情の複合体である。だから心を一元的にとらえようとしても無理である。その心を理解把握しようとする志望を何故人は持つのだろうか。

  『複雑な心を志望統合する所に人間らしさがある』
 動物においてすでに複雑な心を持つ。ただその心を理解把握する能力はない。人間はその能力を得ているが、その事の意味を設定するのは希れである。この事が心を益々複雑にして、混乱人生を現出していると考えてよかろう。