2010-05-24から1日間の記事一覧

経集 39

39.恰かも鹿が林野にて縛されずして、食を求めて欲する処に行くが如く、有識の人は独在の自由をば観察しつゝ、犀角の如く応に独り遊行すべし。(南伝大蔵経 第二十四巻小部経典二 一 蛇 品 三 犀角経 十五頁) 野獣が林の中に捉はれなく、何処へでも食を…

山頭火に寄せて 野宿

『野宿』 山路でしぐれる山頭火の旅 まんじゅ笠一つのおかげで 心の底までぬれそぼることもない 野宿のあけで弁当もなく 托鉢に柿を頂いてありかたい 空腹では読経の声が出ぬという 遍路さんだからと宿々で断わられ 倉庫に寝て 犬にほえられ 夜通しまんじり…

静思湧言

生き方の要諦は、一切の互恵的思考にある。 創造力の源泉は情感であり、知識力の源泉も又意欲。 究極的には自己を現わす喜びが、生き方。 不戦能力が問われる時代。 時々、何もかも払い落とすのが賦活力。 イエス・ノーの二元思考と、日本的ためらい思考と、…

原始仏教講座 第三講 その四

第三項 その四如来は二辺に近づかず、というのがその先ですが、この二辺というのを、一方は死んだらしまいというので、欲楽、楽のみでいこうとする。これは一つの極端。それから難行苦行して何が何でも神様になろうとするというようなのも一つの極端。その二…