2010-04-22から1日間の記事一覧

原始仏教講座 第一講 その十三

第一講 その十三ブッダは人間である。仏様とは人間である。しかもただの人間ではないぞという訳です。如来である、真理から来た方である。如とは真理ということです。タターガーターということです。タターとはあるがまま、あるようにある。例えばミカンを持…

松のほまれ 松尾多勢子 第十一

第十一 刀自辛うじて虎口を免る 時に一人の、あわたゞしく呼ぶものあり、驚きて顧みれば、これ長州の藩士渡辺新三郎にてありき。新三耶声を励まして曰く、余は時山直八、品川弥二郎両士の使者なり、御身は今死すべきの時にあらず、幸ひに捕吏未だ来らず、寸…

おりじなる童話 つきよのばんに

吉永光治のおりじなる童話 つきよのばんに つきの あかるい ばんです。 みつおさんは かわの そばの いしに すわって きかなを つって いました。 「ちっとも つれないなあ」 うきを じっと みつめて いると ねむくなります。 ふっと きがつくと つきが たか…

経集 13

13.走り精進し過ぎず遅れ懈怠するなく、「一切はこれ虚妄なり」とて愚礙をはなれたるかの比丘は、蛇が古りたる舊皮を棄つるが如く、彼此の岸をば共に捨つ。 (南伝大蔵経 第二十四巻小部経典二 一 蛇 品 一 蛇経 四頁) 行き過ぎずまた後れず、「一切はこ…

釈尊の聖句 90

90 有為の路を終へて憂患を離れ、一切に於て解脱し、一切の繋縛を断ちたる人には苦悩なし。(南伝大蔵経 第23巻 小部経典一 法句経 七 阿羅漢品 三十頁) 終りある旅 旅を終え、悲しみをはなれ、すべてに自由となり、一切の束縛を捨てたる人に悩みなし。…