経集 13

13.走り精進し過ぎず遅れ懈怠するなく、「一切はこれ虚妄なり」とて愚礙をはなれたるかの比丘は、蛇が古りたる舊皮を棄つるが如く、彼此の岸をば共に捨つ。
南伝大蔵経 第二十四巻小部経典二 一 蛇 品 一 蛇経 四頁)
行き過ぎずまた後れず、「一切はこれ虚妄」と愚鈍を離れた、その修行者は、この世とかの世とを共に捨てる、蛇が朽ち古りた皮を脱ぐように。(毎田周一訳 釈尊にまのあたり 一周会刊)