2010-04-19から1日間の記事一覧

原始仏教講座 第一講 その十

第一講 その十お釈迦様は45年間旅から旅に人々にお話をなされた。正導、正しく導く、インドの言葉でニデッサといいます。これは唱えて、唱えてとは口で言って唱えて導くというのがニデッサなんです。お釈迦さまはそのニデッサをなさった。お話をなさって導い…

松のほまれ 松尾多勢子 第八

第八 刀自着京の後諸公卿と交はり次第に禁中に近寄る 刀自は、着京の後、島田某なる人の宅を、仮りの宿りと定め、五條、中山、白川、大原等の諸公卿を始め、その他高貴の門に出入して、日夜機密に参与したり。 この時に当りて、平田の門人にして、上京するも…

おりじなる童話 ボール

ボール おじいさんが へやで ほんを よんでいたら 「ガチャーン」 まどガラスが われて ボールが とびこんできた。 「また こどもたちだな」 おじいさんは ボールを つかむと まどから かおを だした。 「あれっ」 そとは しーんと しずかだった。 「へんだ…

釈尊の聖句  51

51 愛すべく色麗しくとも芳香なき華の如く実行なき人の語は、善く説かるるとも効果なし。(南伝大蔵経 第23巻 小部経典一 法句経 四 華品 二五頁) 言行一致 かがやきてうるわしき花の色はあれど、香りなきがごとく、よく語れる言葉も、これを行わざる者…

経集 10

10.走り精進し過ぎず遅れ懈怠するなく、「一切はこれ虚妄なり」とて貪欲をはなれたるかの比丘は、蛇が古りたる舊皮を棄つるが如く、彼此の岸をば共に捨つ。(南伝大蔵経 第二十四巻小部経典二 一 蛇 品 一 蛇経 三頁) 行き過ぎずまた後れず、「一切はこ…