三宝聖典 第一部 三十項 マハーカッサパの入門

マハーカッサパの入門

時に世尊、竹林精舎に住したまい、バラモンの家に生まれ、学業を終えて婚姻したれど、夫妻共に世俗の欲楽を求めず、たがいに語りて、ともども外教に入りしマハーカッサパの、機縁熟したるを知りたまえる世尊は、精舎を出でて北東に進み、ラージャガハとナーラダ村の中間、犬樹のもとに坐したまえり。

マハーカッサパも神々の告示に導かれ、世尊を求めて来たり、世尊のみ姿を拝して申し上げたり。

「世尊はわが師なり、われは弟子なり。」

世尊はねんごろに四聖諦その他の教法を説き、戒を授けられたり。

かれはみ教えのごとくはげみて、八日目にアラハンとなれり。その折、みずから着たる新しき衣を世尊にさし上げ、世尊の古き衣をいただき常に着用せり。
 
後にマハーカッサパのこの古びてぼろのごとくなれる衣をまとえる姿に、軽蔑せる新しきビクのありたれば、世尊は時にカッサパを呼びたまい、半座を分かちて坐せしめ、その信頼を示したまえり。
仏本行集経四五

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