求められる宗教

   『求められる宗教』        
宗教を思想枠組みとして捉えれば
自己解釈や整理も出来るであろうが
心の高まり深まりにはなりにくい
 神仏を信仰として崇めれば
 心の支え依り所とはなるが
 理知的欲求は満たされにくい
思想性と信仰性を兼ね備える
今やその様な宗教が求められる
人間中心主義には限界があるからだ
               
 [求められる宗教]−日本における思想信仰は与えられるものであった様だが、それはそれが社会制度の一端としてあったからだ。現代はその方式が敗戦によって一掃され、自分の意志欲求として求められるものとなりつつある。

  『自己と超自己との関連において真の宗教がある』
 社会制度的な宗教は権威主義となり形式化する。自発的に求めるという自由選択がない所に真の帰依心は生じ難い。また宗教を思想性においてのみ捉えるのは、それを自分と同一水準にみる事で真の帰依心にはなりにくい。