法句選 #18(聞法の縁)

    『聞法の縁』
人間のすじ道真実を聞く
それは余程のご縁であろう
ましてや釈尊の仏教ともなれば
 一切は縁生縁滅するとの理法は
 人間本位の勝手なもので無いが
 人間苦悩を滅する理法でもある
この理法を聞き知るのでなければ
己の知恵を全うする事は出来ない
右往左往の一生となりかねない

   聞くこと少なきこの人は牛のごとく老ゆ。肉は
  太れど知恵は増すことなし。


[聞法の縁] 原始仏教が思想として導入されて百年、未だに宗教として流通するに至らない。その部分々々が取り上げられはするが、多様化した日本仏教の補説に使われるだけだ。生きた釈尊への尊崇がないからであろう。

    『真理法を聞くことからが実人生』
 人間の希望を満たす愛の宗教はいくらでもある。だが人間を越えた真実理法をもって人間苦悩を解決する宗教は他に無い。この優れた釈尊仏教の特質を把握するには、何か余程の縁が必要なのであろう。誰にでも可能な道なのだが。


https://philosophy.blogmura.com/buddhism/にほんブログ村 仏教