法句選 #15(天国地獄を越えて)

  『天国地獄を越えて』    
人間として生まれてきた事
それをどれ程喜ぶものだろうか
多くの人は何かを得た時に喜ぶ
 常に悪を行えば死後は地獄
 常に善を行えば死後は天国
 それはまだ輪廻の世界である
生まれてきた事を価値あらしめる
釈尊はそうした生き方を示される
ニバ-ナを実現する生き方である

ある者は人と生まれ、悪をなせるものは地獄におち、善行者は天国に行き、煩悩なきものは完全なるニバ-ナに入る。

[天国地獄を越えて] 誰しも苦しむ為に生まれてきたとは思わない。だが実人生は苦しみが多い。物が豊かになっても心の苦しみは増す傾向にある。それは宗教的な学習があまりにも少なく、そうした環境が無い事が大きな原因だ。 

『幸福天国を求めるより真実を求めるのが仏教』
 どんなに豊かになっても単純に喜べないのは、常に死の影がさしているからである。この問題を伏せて生き甲斐を求めても虚しさがついて回る。釈尊やその弟子達はまずここを解決して、価値あるニバ-ナの喜び充実を生きられた。


https://philosophy.blogmura.com/buddhism/にほんブログ村 仏教