幻の焼酎を追う

この記事は12年ほど前にある団体の広報誌に掲載されたものです。

 

ちまたでは、「森伊蔵」、「百年の孤独」などが幻の焼酎と言われ、異常な人気になっております。テレビでスターが、お土産に番組に持ってきたり、皇室が、皇太子がと、あおりにあおられて、定価2,0003,000円のものが1万円だ2万円だとプレミアがつき、日本酒以上の大混乱になっているようです。ブームで終わってしまえば、それだけのものになりかねない危うさを、酒屋さん白身が感じて、苦慮しているという話もよく聞きます。越乃寒梅のような偽物騒ぎも起きてしまうのではないかと、いささか心配です。もっとも、ブームになる前の昧からは落ちているという話はよく聞きます。

 蔵元もできるだけ多くの人に飲ませたい、と努力はしているものの、数に限りがあることゆえ、そう簡単には手に入らない、ということになってしまいます。

 努力すれば手に入るのですが、手間を惜しむというか、そこまで熱心な人はごく一部なのでしょう。東京の高島屋日本橋店が毎月1日~5日に予約を受けて抽選で分けています。(今はどうなのか不明)三種類の幻の焼酎をです。森伊蔵、極上の一滴、百年の孤独

 蔵元自体では、「森伊蔵」は毎月1525日に電話申込を受けて翌月1日から当選者を発表する、というシステムで機会均等を考えているようです。「百年の孤独」に関しては、特約店ごとに多少予約の取り方が違うのかなと思われますが、特約店さえ分かれば、確率はそれなりに高そうです。

 そのほかにも製造量が少なくて、なかなか実物にお目にかかれないものが山ほどあるようですが、全国区で知られているのは、「森伊蔵」と「百年の孤独」が群を抜いているようです。

 その「森伊蔵」の中でも、人工洞窟で寝かせた[極上の一滴]なるものがありまして、これは定価も高く、小生が知る限りでは、5,000/720mlとなっております。

 インターネットでもなかなか入手法がなく、手をこまねいておりましたら、京都のデパートで最後の1本、ただし化粧箱無しというものを目にし、当然即購入しました。

 まだまだ一般には知られていないもので、山形の十四代の蔵元から「蘭引酒鬼兜」なる米焼酎が出ています。インターネットで探し回って山形地元の酒店で手に入れました。素晴らしいものでした。超入手難になるのは時間の問題かもしれません。この十四代もなかなか酒屋で目にできません。居酒屋などでは結構見かけますし、□にしたこともありますが、一升瓶をどんと置いて飲むということは至難の技のようです。

 この十四代の蔵元は、色々かわったことが好きなようで、ワインリキュール「グレースフル」なるものを出しております。これをロマネコンティの役員が飲んで大騒ぎになったという話もあるそうです。

 つい最近、とんでもないものを知ってしまいました。「越乃寒梅」に「古酒乙焼酎」というものがあって、超、超、幻ということです。5~6年前から作られていたようですが、是非、手に入れてみたいものです。年間600本しか作っていないという記事もありました。

インターネットのオークションで30,000円とかの値が付いているのを見て唖然としております。ある居酒屋でそれこそウイスキーのシングル程度を飲みました。これが焼酎か?絶品というしかありません。その店に行けば飲めるのですが、お店の人自体が、「ほんとに飲むの?」と聞くくらい、高い物でした。

 日本酒と同じく、焼酎も銘柄が多く、群を抜いて旨いというものがあるようでない、そう思えてなりません。

 蔵元の努力で次から次へと素晴らしいものが出てくると同時に、昔ながらの技法を受け継いだ伝統の味も残されていくのでしょう。

 プレミアの付かない、おいしいものを安く飲む、マイ焼酎を早く決めてしまいたいものです。

 代表的な焼酎の利点を挙げておきます。

  血栓症予防に効果

  溶解酵素活性化ワインの1.5

 

 昨日頼んでいた「百年の孤独」入手、ウイスキーですねこれは。人によってはブランデーというのかもしれません。

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