釈尊の聖句 352

352 愛欲を離れて執著なく、聖典の語義に通暁し、前後の順序に従ひて排列せられたる文字(聖典の文句)を知る人は、実に最後身を具する者にして、大智者、大丈夫と称せらる。(南伝大蔵経 第23巻 小部経典一 法句経 二四 愛欲品 七二頁)
意義と文句
愛欲をはなれて執着なく、辞と句に通暁し、文字の組合せ前後の順序を知る、彼こそは最後の肉体をもつ者、大智者、大丈夫と云わる。(田辺聖恵訳)
◎のぼせが下って初めて意味合いが明らかになる。適当なコトバの必要性が分る。意義と文句コトバを重視する仏教は、教育の原型を二千五百年前に樹立している。最後の肉体とは、動物的な生き方を終らせ、真の宗教に生きる〜その活動に踏み切ること。コトバなくして伝達することがいかにあやういか、日本人は気付こうとしない。経典はコトパの洪水であるが選択の資料でもある。原点に帰る可能性がそこにある。自己への信頼なくしては、求道は始まらない。(田辺聖恵)

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