原始仏教講座 第三講 その二十六

第三講 その二十六

小さい子供におせんべいをやる、ちょうだいとやる、するともう一つちょうだいという。両手に持とうとする。一つづつ取ればいいのだけれど二つ欲しがる。要するに知恵がないわけです。欲が先行する訳です。自分本位という、これはもう動物の一種の本質みたいなものです。生き延びようとする、動物を見ているとまさに餌に対して非常に敏感です。だから人間も動物の延長だから、餌、給料、お金ということに非常に敏感なわけです。それは動物と変らない。それが自分の欲望を満足させるわけです。それでその結果、なんだか分らないで死んでしまうということです。その死んでしまうということにあまり苦しみを感じないわけですね。それは哲学的というか感受性が鈍いんでしょう。

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