釈尊の聖句 356

356 田は雑草により損はれ、この世の衆生は貪欲により損はる。されば貪欲を離れし人への施興は大果報あり。(南伝大蔵経 第23巻 小部経典一 法句経 二四 愛欲品 七二頁)
 雑  草   
田は雑草を過失とし、この人はむさぼりを過失となす。このゆえにむさぼりをはなれて人に施さば、大いなる実りあり。(田辺聖恵訳)
◎この頃はやたらと雑草が多い。精神生活を花と咲かせ、真の実りを得るためには、施を真剣に行わねばならない。何かつねにもの欲しそうな期待信仰では、心の雑草としかなるまい。一方、施を受けるに値いする宗教者が世に現われねばならない。それは大衆が育てるものでもある。施善と施法が世の光り。(田辺聖恵)

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