釈尊の聖句 350

350 疑惑の静止を喜び、身の不浄を観じ、常に熟慮する人は、実に魔王の繋縛を除かん、彼は之を断たん。(南伝大蔵経 第23巻 小部経典一 法句経 二四 愛欲品 七一頁)
 思いを静めよ 
思いの静まるを喜び、肉体の不浄観を修し、つぬに念ある人、かれは (愛欲)を終らすならん。かれは魔王の束縛を断ちきるならん。(田辺聖恵訳)
◎肉体的な愛欲を最大の煩悩とするが、その根本は無明・無知であることを同時に考えねば仏教にはならない。愛欲のもう一つ先に無明があり、すべてが縁起性、相対的であることを了解することで、ノボセが下がってくる。欲煩悩=悟りではない。欲煩悩の根源を知らねば単なる愛欲肯定、単なる有難や〜の信仰に堕する。(田辺聖恵)

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