釈尊の聖句 264

264 剃髪すと雖も、戒を破り、妄語を語る者は沙門にあらず。欲望と貪欲とを有する者、いかで沙門たるべきか。(南伝大蔵経 第23巻 小部経典一 法句経 一九 法住品 五七頁)
 出家への近接 
髪をそりおとしたとて、規律を破り、いつわりを云うものは、出家にあらず。はげしき欲望あるものいかで出家たらん。(田辺聖恵訳)
◎本物の仏教とは、出家への接触である。真実の浄心へのあこがれである。み仏けとは出家である。この出家性をぬきにしてみ仏けをのみ求めるのは、ご都合主義に外ならない。自己中心の引寄せにすぎない。愛欲を通かこしたまことの出家、仏けにこそ、こちらの愛欲を托することが出来る。形ばかりの出家から、真の出家への待望が始まる。田辺聖恵

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