釈尊の聖句 292

292 為すべきことを等閑にし、為すべからずことを為し、傲慢にして放逸なる者には煩悩増長す。(南伝大蔵経 第23巻 小部経典一 法句経 二一 雑品 六二頁)
たかぶり
なすべきをなさず、なすべからざるをなし、たかぶりて、わがままなる人々には、煩悩はいよいよ増すなり。(田辺聖恵訳)
◎人間として生まれてきた以上、そのなさねばならぬことは何か。煩悩と対決することである。ところがそうした教えを軽んじ、自己をそのまゝ肯定し、皆そうなんだからと弁解し、己以上のものは無いとたかぶる。慢心は修道する者にも生じる。人とは違うのだと。自発性とわがまゝは混同され、己の墓を掘る。虚妄は虚業をつみ重ねる。田辺聖恵

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