経集 34

34.世尊宣はく、「子ある者は子等によりて愁ひ、牛ある者も牛等によりて愁ふ。実に依(五種欲)は人の愁ひなり。依なき者は愁へざればなり」南伝大蔵経 第二十四巻小部経典二 一 蛇 品 二 陀尼耶経 十二頁) 
子を持つものは子ゆえに悲しむ、と世尊はいはれた。牛を持つものは同じく牛ゆえに悲しむ。拠り処こそ人の悲しみである。拠り処をもたないものに悲しみはない。(毎田周一訳 釈尊にまのあたり 一周会刊)