釈尊の聖句 260

260 頭髪白きの故を以て長老たるにあらず。かれの齢は徒に熟せるのみ。彼は空しく老いたる者と称せらる。(南伝大蔵経 第23巻 小部経典一 法句経 一九 法住品 五七頁)
 むなしき老い 
髪の白きによりて長老にあらず。年のみ熟したるは、むなしく老いたる人と云わるるなり。(田辺聖恵訳)
◎長生きの時代となった。たゞそれだけで喜べるか。ふり返ってみて恥じ多しとうそぶくのみなのか。一生を完結させるためには、一体何が必要なのか。求道なければその一生は水泡。福祉行政が多忙となるのは、法に遠ざかる者が増大するということではないか。仏教もかなしさがかみしめられるのでない限りまだ本物に遠い。全く遠い。田辺聖恵

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