三宝法典 第一部 第80項 相互の助け

相互の助け

「ビクらよ、バラモンおよび在家者は、おんみらの大いなる援助者なり。そはおんみらに衣食住薬を供養なすなればなり。
 
ビクらよ、おんみらもまた、バラモンおよび在家者への大いなる援助者なり。何ゆえなれば初めも善く、中も善く、終わりも善き、意義と文句をそなえたる法を説き示し、完全にして円満なる清き行を知らしむるればなり。
 
かくのごとく相互に支持し、助け合いて、はげしき流れを横切らんがため、まさしく苦をば滅せんがために清き行をなすなり。

  家ある者となき者と    たがいに支持し助け合い
こよなく安らぐ正法を たがいに正しく悟るなり
家ある者より 衣食住 家なき者はこれを受く
在家は善逝 聖者をば   こよなきものと信じゆき
聖なる知恵にて統一し   善きところへの道 修め
まことの楽と望みをば   いだきてみずから喜べり」

南伝二三巻三六二頁小部如是語経四集一〇七
在家出家者の二重教団の必要