三宝聖典 第一部 五三項  父王の死

父王の死

世尊、ベーサーリーに安居したもう時、父スッドーダナ王の病い重きを聞かれ、いそぎカピラ城に帰られたり。世尊はナンダと共に王の枕べに立ちたまえば、そのみ光りは、父王の病苦をやわらげたり。

病いを見舞わられ法を説き、すべてのものごとの変りゆく真理を説きたまえば、父王は病苦の中にも覚りを得、来たるべき日の用意をなしおえり。

七日目の夜、王は床に起き上り、世尊とアーナンダに支えられ、臣下や宮女たちに今日までのあやまちを詫び、涙にぬるるパジャーパティーを慰め、死のさきがけを説き、この世においてのなすべきことをなし終わり、八十歳をこえて息を引きとられたり。
 
世尊は、弟子たち、王家の家族、宮女たちのために法を説き、野べ送りの日には、みずからひつぎをとりて薪の上にのせ、手ずから火をつけたまえり。この時世尊は、ふたたび説法したまえば、人々は世の悲しみよりのがれたり。


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