三宝聖典 第一部 第二十八項 非難の歌

非難の歌
 サーリプッタモッガラーナ出家してより、マガダ国の良家の子弟ら、あいつい
で世尊のみもとに出家せり。このために非難の歌 生じたり。
  「シヤモン・ゴータマは親をして子を失わしめ、妻をして夫を失わしめ、家のあ
とつぎをたつ。」と。
  「千人の火を祭る者、出家なし、サンジャヤの弟子も出家せり。次には何びとを引き入れん」
 ビクら、これを世尊に申し上げたれば、世尊 告げたもう。
  「この声 永くは続かずに、七日の後に消ゆるべし。ビクらよ、町にてこの声
聞きたれば、次の詩にて答うべし。
  正しき法にて み仏けは    われらを導きたもうなり
  されば ねたみの矢を受けて  われら傷つくことともなし。」
 人々これを聞き、やがて非難の歌は消えうせたり。
南伝三巻七七頁律大品二四第一ガンド

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