ボサツ像の教え

  『ボサツ像の教え』         
半組み思惟ボサツ像国宝第一号
どの様にして人を救い導くかと
思索し続ける像の優しさ美しさ
 醜い争い恐ろしいまでの自我中心
 衆をたのめばたちまち狂気になる
 この人間が人間を苦しめて止まない
上べだけの平和無思慮からの慢心
物だけの繁栄真実を忘れての虚飾
ボサツ像は人間を教えて止まない
 
 [ボサツ像の教え]−人々の中にあって人々をいかに救い導くかと、思索行動して止まない人をボサツと言う。本来は釈尊がブッダとなられる前の求道時代を示す。そこに仏教の出発があり、貫かれる仏教精神がると言える。

 『人は時々、心を洗われねばならない』
 どの様に我欲的な人にも愛他心は内在するし、求道者にすら自我心はついて回る。善悪二者を明別しない所に仏教の特質があり、それが安易さと難しさの原因にもなる。やたらに権威化しない所に優しさがあり、頼りなさにもなる。