法句選 #27(修道と正導)

 『修道と正導』      
実行の道として八聖道
真理解明として四聖諦
心情到達として離執着
 理性の迷いを解脱して
 感情の迷いを解脱して
 眼ある者こそ最上の人
仏教者として日々を生きる
修道と正導を両輪の如くに
真実世界の広まりを期して

  道の中にては八聖道、真理の中にては四聖諦、法の中にては欲を離るること、人の中にては具眼者こそ最上なり。

[修道と正導] 一切の疑問を解決して生きる意味を確認し、激しい欲望に左右されぬ修道を怠らず、仏教者として生きるならばそれは正に人間最上の生き方である。そうした所に真実の世界がおのずから展開されてくるからだ。

   『修道は正導となり、正導は修道を伴う』
悟る者も悟らぬ者も共に縁起の広大な真理の中にいる。悟る者とはこの真理を正導する者であり、悟らぬ者とは学習の縁ある者である。この互恵関係こそ真実の世界である。苦悩があればこそ解脱の喜びがある。それが真実の世界だ。


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