太りにくくなるには大股&早歩きで体引き締め基礎代謝上げる

 やせてきれいな体になりたいと誰もが思っている。でも、「運動はつらいから苦手」「三日坊主で続かない」と諦めている人も多いのでは? 実は毎日の歩き方を変えるだけで、体を引き締めることができるんです。体のメカニズムを知り、正しいウオーキング術を実践すれば、いまからでも確実にきれいな体になれます。

 体を引き締めるには、筋肉の量を保つことが必要不可欠。筋肉が少ないと、脂肪を燃焼できず太りやすい体に。また、ボディーラインは筋肉と脂肪によって形成されており、脂肪が少なすぎても、筋肉が少なすぎてもきれいな体にはなれないので、それらのバランスを整えることが重要だ。同志社大学・スポーツ健康科学部の石井好二郎さんによると、

「ただ歩くだけだと遅筋(※1)だけが使われている状況なので筋肉の量は減っていきます。大股で速く歩くことで、遅筋と速筋(※2)の両方の筋線維が使われ、筋肉の量を維持することにつながり、体全体が引き締まります。筋肉の量を保つと基礎代謝も上がり、太りにくい体質になるだけでなく血流もよくなり、生活習慣病などの改善にもつながります。また、血行がよくなると、新陳代謝が活発になり、美肌効果も期待できます」

 このように大股&早歩きをすることで副次的効果がたくさん得られる。まずは目的意識を持って取り組むことが大事。

※1 遅筋(ちきん)
普段の生活でよく使われ、小さな力を継続的に発揮する筋肉。ゆっくりと収縮し、持久力を引き出すときに使われる。筋線維が太くなりにくい。

※2 速筋(そっきん)
普段はあまり使われず、瞬発力を引き出すときに使われる筋肉。収縮速度が速く、短時間に大きな力を発揮。筋線維が太くなりやすい性質がある。

※女性セブン2011年7月7日号