三宝聖典 第一部 第一項 三宝

第一項 三宝

「アーナンダ(阿難)よ、もしおんみに法を聞かんと願う者ありて、おんみみずから、慈しみをもってかれらを導かんとなすなれば、かれらをして三つの所へ向かわしめ、入らしめ住せしむべし。

第一はブッダ仏陀)へのこわれざる信仰なり。『ブッダ如来・応供・正等覚者・明行足・善逝・世間解・調御丈夫・天人師・ブッダ世尊にて、こよなき世間の帰依所なり。』

第二はダンマ(正法)へのこわれざる信仰なり。『ダンマは世尊によりて善く説かれ、正見にして時をおかず(仮りならず)来たりて見よと言われたる、二バーナへ導くたぐいなき、識者の知るべき真理なり』
 
第三はサンガ(僧伽)へのこわれざる信仰なり。『サンガは世尊の弟子の和合衆、善く正直に修行なし、正しく暮らし道に入る四組八人の衆にして、礼賛供養に値するこよなき世間の福田なり。』と。
 
「アーナンダよ、たとえ地・水・風の四大に変わりあるとも、ブッダとダンマとサンガに対して、こわれざる信仰を有する聖なる弟子に変わりあることなし。この聖なる弟子は死後、餓鬼・畜生等の悪しき所に入ることなし。」
 

南伝十七巻363頁増支部三集第三阿難品

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