釈尊の聖句 271,272

271,272 戒律・戒行のみによりても、或はまた多聞によりても、或は禅定の達成によりても、或は独臥によりても、我は凡夫の享け得ざる出家の楽に触るゝことなし。比丘よ、煩悩の減尽に達せざれば、決して意を安んずること勿れ。(南伝大蔵経 第23巻 小部経典一 法句経 一九 法住品 五八頁)
 真の安心    
規律を守るのみにても、多く聞くのみにても、または心の純一を得るのみにても、静かなる住所(臥所)にてもそれのみにては、凡夫のうけ得ざる遠ざかりの楽をわれは体得せず。煩悩をほろぼしつくさざれば、ビクよ、心を安んずることなかれ。(田辺聖恵訳)
◎持戒、聞法、静思、静居は条件である。愚ち、欲、怒りと斗うには勇猛心がいる。持続心がいる。その積極性の中から安心が生れる。逃避や消極の中には真の仏教はない。已に勝たねば自覚、覚他の大道は歩めない。それは無限の道、己をささげつくす道、已の安心すら捨ててしまう道だから。田辺聖恵

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