釈尊の聖句 327

327 汝等不放逸を楽しめ、自己の心を護れ。自己を難處(煩悩)より救出せよ、宛も泥中に陥れる象の如くに。(南伝大蔵経 第23巻 小部経典一 法句経 二三 象品 六八頁)
自己の発心
(おんみら)わがまゝならざるを楽しめ。おのれの心をよく守れ。みすずからを難路より救い出せ。泥沼におちこめる象が、みずからを救い出すがごとく。(田辺聖恵訳)
◎救いを求める前に、己は最善を尽したろうか。もうダメだと甘えの構造のまゝですぐに投げ出す。真剣な求めがなければ、気安めすら生れない。自力他力にこだわって二つとも失ってはいないか。仏教はこれから出発する。己をぬきにした仏教は、架空のもの。田辺聖恵

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