原始仏教講座 #10(施し与え)

   『施し与え』       
求めるなら施し与えよ
金銭が必要なら金銭を
自由が必要なら自由を
 施し与えたものは巡ってくる
 愛情を施せば愛情が与えられる
 真実を施せば真実が与えられる
それは相関互恵の世界だからだ
これは身近な黄金律と言えよう
これこそは実験する価値がある        

 [施し与え]-かつて釈尊は正しい考えとして「業報論」を教えられた。自分の行いに必ず報いがあるという簡単明快な筋道だ。誰でも日常この筋道を使っている。所が一見うまく行かない時の印象で、思う様にならぬと考え易い。  

『自分が欲するものを与えるのが施す事である』
 わが子には無条件に愛情を与えるものである。すると自分にも愛情が恵まれてくる。所が他人に対してはすぐに身構えてしまう。自衛意識が強過ぎるからだ。これを解きほぐすには先ず笑顔を施し与えてみる。実験は直ちに成功。