田辺聖恵師との出会い

ある講演会で講師が坂村真民、森信三という名前を力説され、森信三という人物に興味がわき、出来る範囲で著書を手に入れ読み進めるうちに、田辺聖恵という名に行き当たりました。他にも新井奥邃とか未知の歴史上の人物を知らされましたが、現実に会える可能性がありそうなので田辺先生をお訪ねしたのがお付き合いの始まりです。平成3年にお亡くなりになるまで6年間の交流でした。忘れられないエピソードがあって、フルコミッションの営業をやっていたのを辞めて完全失業状態になった時、ささやかな祝宴を開いてくれたのには驚きました。保障された生活では思ったこと、やりたいことは出来ないというのが常日頃の教えでしたので、ご本人にとっては良い展開だったわけです。施の宗教家と森信三先生が「寸思湧言」序文でおっしゃっていますが、現代版桃水とも言えます。