原始仏教講座 #2(意味・確実・充足)

  『意味・確実・充足』    
価値的に生きる事を欲する人がいる
無意味さに耐えられない敏感な人だ
本当に打ち込めるものを求める人だ
 安定して生きる事を欲する人がいる
 不安や不確実に対して敏感な人だ
 心の支え生きる根拠を求める人だ
生きる事の目的があれば意味となる
生きる事の根拠があれば確実となる
生きる事の方式があれば充足となる

 
 [意味・確実・充足]-釈尊は一般人生を四苦八苦と現状認識された。生まれて・老いて・病気して・死ぬだけの人生であれば無意味、あれこれと果てしない欲望に振り回されて生きるのは愚かしいという客観認識である。

『己の人生において何を求めるかが宗教の始まり』
 漠然と生きる人、何かをあさって生きる人、理知判断をしない人、現世利益のみを求める人には原始仏教のご縁は出来にくい。本物の宗教は自己の価値化であるから、その様な発想欲求を持つ人はごく少数だというのが実際である。