経集 16

16.有に結縛すべき因本たる、愛林所生の煩悩あることなきかの比丘は、蛇が古りたる舊皮を棄つるが如く、彼此の岸をば共に捨つ。
南伝大蔵経 第二十四巻小部経典二 一 蛇 品 一 蛇経 五頁)
生存へ縛りつけられる元になる、愛欲から生ずるものゝ何もない、その修行者は、この世とかの世とを共に捨てる、蛇が朽ち古りた皮を脱ぐように。(毎田周一訳 釈尊にまのあたり 一周会刊)