三宝法典 第二部 第七四項 四大教法

四大教法

かくて世尊、バンダ村より、ハッティ村、アンバ村、ジャンブ村をへてボーガ城のアーナンダ廟に留まり、ビクらに四大教法を説きたまえり。

「ビクにしてかくのごとく言える者ありとす。『友よ、われはかくのごとく世尊より面前にて聞き受けたり。こは法なり、こは規律なり、こは師の教えなり』と。

ビクらよ、この説を喜びて受くるべきにあらず、しりぞくるにもあらず。その文句をよく受取りて、経に合わせ律に合わすべし。もし合わざる時には、このビクによりて誤り受けられたるなりと決すべし。これ第一の教法なり。

またビクにしてかくのごとく言える者ありとす『かくのごとき所にて長老をもつサンガあり。われはかくのごとくこのサンガより面前にて聞き受けたり。こは法なり、こは規律なり、こは師の教えなり』と。されどビクはこれを、経と律に合わせて決すべきなり。これ第二の大教法なり。

またビクにしてかくのごとく言える者ありとす『かくのごとき所にて多聞にしてアーガマを知り、法を守り規律を守り、マーティカーを持せる多くの長老ビク住し、かの長老らより、あるいは多聞にしてアーガマを知り、法を守り、規律を守り、マーティカーを持せる一長老ビクより、その面前にて聞き受けたり。こは法なり、こは規律なり、こは師の教えなり』と。されどビクは、これを経と律に合わせて決すべきなり。もし合うなれば、こはまことにかの世尊の言葉にして、かの長老によりて正しく受けられたるなりと。これ第三、第四の大教法なり。ビクらよ、この四大教法を受けて守るべし。」と。

南伝七巻九九頁長部経典一六大般ネハン経
アーガマ(伝承経典)

https://blog.with2.net/link.php?958983"/人気ブログランキング