2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

原始仏教講座 第四講 その四

第四講 その四東京から来られた方が、何年も前に熊本に居られた時、私の話を聞き、この信行式を読み、それで三法印を覚えておられたんです、何かの時に、これが出てきますと、「すべてものごとかわりゆき」というのが出てきますということを言っておられまし…

精進

『精進』 精進というコトバは 仏教語ではあるが 一つの事に 打ち込み打ち込み 継続し 時に心の在り方を考えれば まさに精進 安易に流れるのが 一般性向ではあるが 精進化することによって 道をつくれば 比べようのない充実と喜びを得るものだ 一芸に通ずるも…

釈尊の聖句 365

365 自己の所得を軽ろんずべからず。他を羨むべからず。他を羨む比丘は三昧に入ることなし。(南伝大蔵経 第23巻 小部経典一 法句経 二五 比丘品 七四頁) ねたみ みずから得たるところをさげすまず、他の人々をねたみて行うなかれ。他の人々をね たみ…

経集 53

53 肩のよく発育し肢體が蓮華に似たる、大なる象が群を避けて、所欲の儘に林野に住するが如く、犀角の如く応に独り遊行すべし。(南伝大蔵経 第二十四巻小部経典二 一 蛇 品 二 犀角経 十八頁) 背のよく発達した斑紋のある、大きな象が、ひとり群れを離れ…

人間を超えるもの

『人間を超えるもの』 人間らしくという言葉は美しい だが人間主義ともなればごう慢になる 人間を超えるものへの尊信がないからだ 家庭に宗教がないのは悲劇だ 幸福主義はガラスのもろさで成り立つ 人間を超えるものが生き方の支えなのに 謙虚に生きる事は難…

原始仏教講座 第四講 その三

第四講 その三お釈迦様はお弟子さん達が覚えやすいように言葉をそろえ、それを繰り返し、しかも一つの韻を踏んでというか、いわゆる詩の形でしばしば繰り返していうておられるわけです。それはお弟子さんが覚えやすいように、それをガーターといいます。ガー…

釈尊の聖句 363

363 口を慎み、語る所賢明に、寂静にして正理と正法とを明かにする比丘は、その説く所甘美なり。(南伝大蔵経 第23巻 小部経典一 法句経 二五 比丘品 七三頁) 意義 口をつゝしみ、聖なる言葉を語り、心しずかに、意義とダンマを明らかになすビクのその…

浄福

『浄福』 何らかの信仰 何かの宗教を持って 浄福を得てゆくことが望ましい そこに心の豊かさと喜びがあるものだ ことごとに一所懸命 頑張るとして あまたの縁大いなるものの縁を知らねば そこに慢心と虚しさが生じてくるものだ 聖なるもの 帰依するものがあ…

釈尊の聖句 362

362 手を慎み、足を慎み、最もよく慎み、内心に喜び、三昧に住し、独居して満足する者、之を比丘と称す。(南伝大蔵経 第23巻 小部経典一 法句経 二五 比丘品 七三頁) 心身をつゝしむ 手をつゝしみ、足をつゝしみ、言葉をつゝしみ、最上者をつゝしみ、…

原始仏教講座 第四講 その二

第四講 その二お釈迦様の仏教というのは、纏める所は適切に纏めてある。何故こういう風に纏めをしばしばなさっておられるかという事を考えると、すべて対話だったからです。お釈迦様の時分には、お釈迦様が文章を書いて、それを皆に回すということはなかった…

『縁』 毎日々々 様々な縁によって生かされる 時には 顔がほころびるようなご縁 時には 顔をしかめるようなご縁 明るい心 積極的な心を持っていれば 素晴しい縁に恵まれるものだ もともと縁は無数一杯にあるからだ 学ぶ心 積極的な行動をしていれば 思いがけ…

釈尊の聖句 356

356 田は雑草により損はれ、この世の衆生は貪欲により損はる。されば貪欲を離れし人への施興は大果報あり。(南伝大蔵経 第23巻 小部経典一 法句経 二四 愛欲品 七二頁) 雑 草 田は雑草を過失とし、この人はむさぼりを過失となす。このゆえにむさぼり…

原始仏教講座 第四講 その一

第四講 その一 三法印というのは三つの法の印ということです。すべてものごと 変りゆき、わが本体はあらずして、ニバーナは 尊く 静かなり。これは、三つ法、法は仏教で言う真理です、印はしるし、旗印なんです。戦国時代の武将は旗印、背中に「風林火山」と…