三宝聖典 第一部 三十ニ項 清き説法

清き説法

「ビクらよ、ビクの清からぬ説法と、清き説法とはいかなるものなるや。人々がその説法を聞くことを、また聞きて喜びのしるしを見することを願うてなす説法は清からず。正法は世尊によりて善く説かれ、正見にして、時をおかず(仮りならず)来たりて見よと言われたる、ニバーナへ導くたぐいなき、識者の知るべき真理なり。されば人々わが説法を聞きてこれを了解し、説のごとく行わんことを望まんと。かくのごとく思い、法の性質に合い、慈愛をもってなす説法は清らかなり。カッサパは実にかくのごとく説法をなす。
 
ビクらよ、われはカッサパによりて、あるいはカッサパのごときものによりて、おんみらを教えん。教えられたるがごとく行ずべし。」
南伝二二巻二九二頁相応部第五カツサパ相応第三月喩

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