法句選 #20(心の浄め)

   『心の浄め』        
人は善だけでも悪だけでもない
善の装いをした悪すらもある
悪の中に善の芽生えすらある
 善も悪も道徳的な次元もあり
 踏み込んだ宗教的次元もある
 学ばねば知り難く行いがたい
宗教的にまで高めた善において
その心は聖なる浄らかさになり
み仏けの教えを全うしてゆく

すべての悪をなさず、善を行い、おのれの心をあまねく清むる。これ諸仏の教えなり。

[心の浄め] 殺されそうになったから殺すのは正当防衛だから道徳的善。はたしてそうかと踏み込んで考えれば宗教的次元。善悪も常識判断だけでは足りない。社会的相対的だからだ。そこで宗教的次元の善悪観を学ぶ必要がある。

   『道徳的善宗教的善をへて心の浄まりがある』
釈尊仏教においての善とは、心の浄められた聖なる悟りの方向にあるものを言う。悟りという最高の境地を基準にして考える。社会的相対的なものに止まらない。従って常に学び深く行う必要がある。行動を伴うものだからだ。


https://philosophy.blogmura.com/buddhism/にほんブログ村 仏教